2018年7月5日木曜日

修行

燕が窓の外を、座しているわたしとほぼ同じ高さに、飛んでいく。
加藤精一訳による空海「秘蔵宝鑰」を読む。
加藤精一は読みやすい。
というよりも、思索が膨らむ、というか。

千二百年前の、
空海の、修行のための方法論である。
そのひとの進化に応じて、
十の階層に分け、
より高い意識へいたるための、
修行の方法が、書かれている、と受けてもよい。
あくまで空海独自の修行は最終十住に示されるのではあるが。
そうして、「高い意識」の階層を細かに描写する。
おそるべき書物ではあるのだ。

現実の世界はせいぜい第3住ぐらいまで。
わたしたちの悩みが起こっている場所なのだ。
井筒俊彦のいうように、
空海の言語、空海の見ていた世界は、次元が異なる。

ひとの進化の違いというものは、
ずいぶんあるものだ。
曼荼羅は進化の違いを、
しらしめる象徴でもある。
登場する修行、
仏教霊性上昇へのアクションの名を、羅列してみる。

ひとびとが目の前の利益だけを考えて、
因果の理法をしらないところから始まる。
第七住以降は、理解を超える。
次元をひどく超えていく。

「五戒と十善」
「六斎日に施す」
「空三昧」
「三学」
「中道」
「天を供養」
「天を選んで信授」
「空の了知」
「三蔵を学ぶ」
「四諦の観察」
「三十七菩提分法」
「二百五十か条の戒律」
「四念処」
「八背捨」
「布薩」
「夏安居」
「浄語」
「生空三昧」
「神通力」
「等持」
「五停心観」
「数息観」
「不浄観」
「四念処観」
「二百五十戒で八難離れる」
「唯蘊無我の理解」
「生滅の観察」
「断見常見の排除」
「極観察智」
「声聞の三昧」
「名号を唱える」
「一字の真言を讃ずる」
「経典の読誦、仏像礼拝」
「経典の誦持」
「如来の教えをおこなう」
「仏法帰依」
「六度の行」
「悪を断ずる」
「断悪修善」
「善を修する」
「出家させる功徳」
「十二因縁を観ずる」
「無言の生活----縁覚」
「因果を観察」
「他円大乗心」
「二空」
「三性の教え」
「四摂法」
「四無量心」
「阿陀那識の思惟」
「資糧位の三種の練磨心」
「四弘誓願」
「加行位の心一境性」「心の専従」
「唯識に熟練する」
「通達位」
「修習位の八正道」
「同事」
「六神通」
「転識得智」
「六波羅蜜の修習」
「煩悩障と所知障を断ち切る」
「六度万行」
「八不」
「瑜祇行」
「戯論を断つ」
「一切如来の行」
「鼻の先で月輪を想像する」
「オン字を観想する」
「一切如来一体速疾力三昧」
「百字輪」
「十二字」
「金剛界三十七尊」
「四智印の三摩地」
「極秘密三昧」
「甚秘密瑜祇の観」
「日輪観月輪観」
そうして
「阿字観」
「五相成身観」
「三摩地法」
「金剛界と胎蔵法の秘蔵」へと。

具体的な修行はいかに。
それはどうしたら実践できるだろう。










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