2018年5月24日木曜日

太祝詞事

千波湖畔の芥子

声が弱く、細くなっているなら、
大祓詞、禊祓詞を大声で奏じるべきだ。
下腹部の分け御霊へ、神を招くのだ。

黒住教の開祖は一日千回も奏した。
祓いを重ね、穢れを去り、
口を慎みて、直毘に至れば
祓戸の四柱の、救いがある。

大祓詞のなかほどで、

 天津祝詞の太祝詞事を宣れ

といって、しばし中断し、

 斯く宣らば

と続くのだが、その間には、
本来は何がしかの神言が挿入されていたようだ。
石上神宮に伝わっていた古い鎮魂法を広めた、
岡田米夫の「大祓詞の解釈と信仰」(神社新報社)には、
対するいくつもの古人の解釈が記され興味深い。

卜部家の「中臣祓抄」では、
秘伝であって、ついに失われた言葉があった、としている。
平田篤胤は「天津祝詞考」の中で、
禊祓詞の原文があったはずだと唱える。
それは、伊勢神宮に残る「一切成就祓詞」。
折口信夫は同意する。
太祝詞の名残ではないかとも。
鈴木重胤は「大祓詞講義」の中で、
「三種の祓詞」ではなかったかと推察する。

 トホカミエミタメ
 寒言神尊利根陀見
 祓ひ玉ひ清め給ふ

岡田米夫はさりげなく、自説。
石上神宮の古い鎮魂の言葉かもしれない。

 ふるへ
 ゆらゆらとふるへ、
 かくなせば
 死れるひとも生きかへりなむものぞ

後年、伯家神道家が「ひふみの祓詞」として広めた。








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