2017年12月25日月曜日

ding(もの)


文芸がひとの意識の進化のためにあるならば、
四大元素へのあこがれは、
季感表現を目的としている俳句の担う、
本質な一面かもしれない。
ding(もの)というドイツ語の概念があるそうだ。

箱根にはいま、オシリス神のエネルギーが降りているのだけれど、
山上へのあこがれとともに、
「ハトホルの書」(2006)に記されているシリウス衝動を、
形而上学として読んでいるが、
高次の気づきに至るための礎として、
「均衡のピラミッド」と呼ぶ、四つの要素があるらしい。

四つの底辺のひとつに挙げられていたのが、
土、水、火、気の四元素だそうだ。
大気、大地、水、火それぞれに、意識がある。
「聖なる四元素」とも呼ばれ、
その意識の存在たちと、感謝に基づく関係を築いていき、
創造のエネルギーへの理解が、ひとびとの意識の進化を助ける。

季感表現は、俳句の使命ではあるが、
季感という言葉に隠れているのは宗教感情だけれども
決して、原始的などという幼稚な表現は適さない。
人間存在の根源にかかわる大切なもの、
ding(もの)であった。

16世紀の医師・錬金術師パラケルススによる、
「ニンフ、シルフ、ピグミー、サラマンダー、その他の精霊についての書」は、
いたずらな書物ではない。
四大精霊は、地・水・風・火の四大元素の中に住まう、
目に見えない、それぞれを司る四種の霊だ。
パラケルススはそれらをding(もの)と呼んだのだ。

俳は、安易な身辺雑記ではなく、
ding(もの)へ、
四大精霊へ、
呼びかける文芸、ではないのか。
加えて、わたしたちの意識が精妙な層に、いたればいたるほど、
四大元素との接触が、力を受けとるようになる。
息づく意識としての自然は、
崇拝の対象なんだと、堂々としていればいい。

四大精霊へ、呼び掛ける文芸である。










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